【mora qualitas story】T-SQUARE 全曲配信記念 連続インタビュー坂東慧

mora qualitas story公式
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 すべての楽曲がロスレス(CD音質)以上で楽しめる高音質ストリーミング・サービス、mora qualitas(モーラクオリタス)。T-SQUAREの楽曲も全曲解禁の予定である。そこで、T-SQUAREのメンバーにも mora qualitas のサウンドを実際に体験していただいた。最後のメンバーは、坂東慧。1983年生まれの彼は THE SQUARE のデビュー当時はまだ生まれていない。2004年よりT-SQUAREの正式メンバーとなり、現在まで17年間ドラマー/ソングライターとしてバンドに貢献してきた。2021年夏のツアーをもって安藤正容が退団した後は、伊東たけしと二人で T-SQUARE alpha として活動を続けることになっている。

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▼これまでのインタビューはこちら

■安藤正容

https://story.mora-qualitas.com/story/615

■伊東たけし

https://story.mora-qualitas.com/story/625

T-SQUAREのメンバーの中では最年少の坂東慧。それだけに、かなり早い時期から音楽の配信やハイレゾ音源といった最先端のメディアには積極的かと思いきやそうでもなく、フィジカルであることにこだわるタイプだそうである。しかし、音楽を聴く環境が変化することに抵抗はないようだ。

プレイヤーとしての彼は幼少よりエレクトーンを習い、8歳でドラムを始めている。その頃からスクエアの曲をコピーしていただけに、自分自身が加入する以前の曲に関しても充分な見識を持っている。そのためだろうか、彼は安藤正容をはじめとする歴代メンバー以上にスクエアらしい曲を書くといわれている。T-SQUAREのレコーディング現場においてもデジタルとアナログを使い分けているほど音へのこだわりを持つ彼のコメントに注目したい。(インタビュー・文/近藤正義)

▼坂東さんにお聴きいただいたのは、以下のプレイリスト

坂東慧 WORKS
坂東慧 WORKS
作・編曲面においても類稀なる才能を有する「T-SQUARE」ドラマー坂東慧の手掛けた楽曲を集めたプレイリスト。

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―坂東さんは世代的に、アナログ・レコードからデジタルCDへの転換は経験されてますか?

僕自身はCDから聴き始めた世代ですが、実家には両親がレコードをたくさん持っていたので、アナログ・レコードにも馴染んでいました。だから、アナログとデジタルの音色の違いについては早くから感じ取っていました。

―同じデジタルでも、CDが全盛の時代と現在のような配信の時代では、また勝手が違いますよね。

車に乗った時に、とても変化を感じます。昔は車の中に大量のCDを持ち込んでいましたからね。もっと昔はカセット・テープだったわけですが‥(笑)。カー・ステレオという世界では、カセットからCDへ、という変化もあったんですよね。それが今ではスマホ1台のBluetoothで済みますから、時代は変わりました。

―配信は、かなり早くから使っていたのですか?

じつは、そんなに早くはないんです。どちらかというと音楽はモノとして所有したいタイプだったので、いわゆるフィジカル派でした。でも、さすがに最近ではサブスクリプションになっちゃいましたね。移動中とかの時間を利用して音楽を楽しめるので便利なんですよ。

―CDと配信では、音楽の聴き方は変わりましたか?

配信を利用するようになってからは、アルバムの曲順で聴かなくなりました。CDの時はアルバムを1曲目から最後まで通して聴いて、アルバム1枚の物語を楽しんでいたんですけどね。今は1曲1曲の単体だったり、好きなように組んだプレイ・リストとかがほとんどですね。

―確かに、昨今はアルバムという概念が薄れてきましたね。CDでも飛ばし聴きや、複数枚での曲順の組み替えもできましたが、普通そこまでやりませんからね。

アナログ・レコードからCDに変わった時にはA面/B面という概念がなくなりましたが、アルバムという概念はまだありましたからね。

―それは、音楽を作る側とすれば、どうなんでしょうか?

曲単位のバラでしか聴いてもらえないとすれば、1曲1曲切り離した状態での勝負ということになるので厳しいですね。アルバム全体の流れを作る役割の曲や、アルバムの中で輝く曲もありますからね。そのためにいろんなタイプの曲を用意したり、曲間の秒数までこだわって決めているんです。だから、作る側とすれば出来ればアルバムの曲順で1枚通して聴いていただきたいですね。

―購入する時に、1曲単位で買えるというのがクセモノですよね。それじゃあシングル候補の寄せ集めみたいになってしまう。

僕は配信で買うときでも、アルバム1枚分全部の曲を買いますよ。でも、そういう人は少数派なのかな?

―これまでにレコーディングの現場で聴いた音と、CDとして出来上がった音に、やはり違いを感じていましたか?

確かにそういう部分はありました。だから、その変化をある程度想像しながら作ることもあります。個々の楽器の出音は僕たちそれぞれが一番よくわかっていますから、それがミックスされて、マスタリングされて、CDにプレスされたら、おそらくこうなるだろうということを予測して元の音を作る作業もあるわけです。

―具体的にはどういう箇所なのでしょうか

ドラムのスティックが打点に当たった瞬間のハジける感じとか、サックスが張った音を出した時の割れる感じとか、僕がダビングでよく使うビンテージ・アナログ・シンセの音色のザラザラしたところ、そういう部分はCDになった時には最終的に削がれてしまうことが多いのです。それはレコーディング現場の音を知っていればよく分かることなので、今日のように自分たちの曲で聴けばはっきり聴こえなくなった部分が分かります。確かにハイレゾでは、そういった部分が削がれることなく再生されていました。

―予想していたのと違う点はありましたか?

各楽器の距離感や音の奥行きがこれほどクリアになってしまうと、音楽として混ざり合わないのではないか?という心配をしていましたが、見事に一つになっていました。アナログとはまた違う一体感がありました。

―アナログとデジタルの聴感上の違いとは如何なるものなのでしょうか?

アナログのほうが空気感に深みや奥行きがあって立体的である、デジタルは平坦である、そんな評価が一般的ですが、今はデジタルも進化していますし使う側の感性もアナログを意識した音像を目指したりするように変化してきました。だから、どちらにも良いところはあります。僕はレコーディングの時に、ドラム、ベース、アコースティック・ギターのストロークなどをアナログで録音して、それをデジタルに流し込んだりしています。そうすることによって豊かな空気感を加えるんです。

 ―T-SQUAREの曲を聴いてみて、いかがでしたか?

最新アルバムからの曲「FLY! FLY! FLY!」は、低音域がこんなに綺麗に聴こえるのか!と感心しました。僕のバスドラのキックやこの曲で弾いてもらったLAのベーシスト、ダイキくんのベースが引き立っています。それでいてこもることなく、引き締まっている。これはCDでは聴こえなかった部分ですね。

FLY! FLY! FLY!
FLY! FLY! FLY!
FLY! FLY! FLY!
T-SQUARE

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「Morning Delight」はかなり作り込んである曲なのですが、音が込み合っている部分でも全部のパーツが見事にはっきり聴こえています。じつは、この曲のミックスはあまり好きではなかったんです。でも、今回ハイレゾで聴くと、良いと思いました。これなら満足です(笑)

Morning Delight
Morning Delight
時間旅行
T-SQUARE

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「Japanese Soul Brothers(Live Version)」ですが、やはりライヴ音源ならではの各楽器の息遣い、立ち位置などが明確に感じ取れたのが驚きです。まるで目の前で演奏しているかのような聴感です。これこそ、まさにハイレゾならではのサウンドではないでしょうか。それにこのダイナミクスは本来、生のステージでしか体験できないモノです。CDの平面的な世界ではありえない音像ですよね。それをこうやって部屋の中で好きな時に体験できるのが素晴らしい。

Japanese Soul Brothers (Live Version)
Japanese Soul Brothers (Live Version)
T-SQUARE YEAR END Live 20151219-24 BEST TAKE COMPLETE SELECTION
T-SQUARE

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「Boundless Sky」だけがCD音質でしたが、これはこれでCDの音としての安心感がありました。しかも通常のCD再生よりも音質はグレードアップしていますね。

Boundless Sky
Boundless Sky
Happy Life!
坂東 慧

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―リスナー側にこういったハイレゾ環境が浸透すれば、音楽市場全体が変化するような気がしますが‥。

作る側、聴く側、両方の耳が肥えてくるわけですから、それはもう影響は大きいでしょうね。これが普及するということはこういう良い音で聴くリスナーが増えるということで、作る側としても気合が入ります。こだわって作ったサウンドがそのまま再生されるのなら、作り甲斐がありますからね。とことんこだわって作ってやろうと思います。

―本日の感想はいかがでしたか?

もう、ただただビックリでした。僕は再生の環境にはそれほどこだわっていなかったのですが、今日この音を聴いてしまうとこだわらないと勿体無いと思いました。それに、これならずっと聴いていられる。デジタルの音は一般的に耳が疲れるという傾向がありますが、そうでもなかった。聴き始めると、止まらなくなりますね(笑)。ハイレゾの配信は、ぜひ利用したいです。

▶mora qualitasではT-SQUARE楽曲を高音質でお楽しみいただけます。

T-SQUARE
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