【mora qualitas story】T-SQUARE 全曲配信記念 連続インタビュー伊東たけし

mora qualitas story公式
mora qualitas story公式

 すべての楽曲がロスレス(CD音質)以上で楽しめる高音質ストリーミング・サービス、mora qualitas(モーラクオリタス)。T-SQUAREの楽曲も全曲解禁の予定である。そこで、T-SQUAREのメンバーにも mora qualitas のサウンドを実際に体験していただいた。次なるメンバーは、THE SQUAREのデビューから現在のT-SQUAREまで、1991年から2000年までの退団期間を除き、SAX/EWI奏者としてバンドのフロントを務めてきた伊東たけし。2021年夏のツアーをもって安藤正容が退団した後は、坂東慧と二人でT-SQUARE alphaとして活動を続けることになっている。

記事内画像

前回のインタビュー、安藤正容がリスナーとしては特にオーディオ・マニアというわけでもなく、どちらかといえば一般の音楽ファンに近いスタンスだったのに対して、伊東たけしは長年にわたる筋金入りのオーディオ・マニア。自らの追い求める音を得るために、再生装置/再生環境のグレードアップにも心血を注いできた。

▼前回のインタビューはこちら

https://story.mora-qualitas.com/story/615

結論から言えば、オーディオ・マニアからの大絶賛を得ることができたのだが、伊東たけしの意外なところはオーディオ・マニアにありがちなアンチ・デジタルではなかったこと。それはリスナーとしてだけではなく、プレイヤーとして録音の現場でアナログからデジタルへの転換期を実体験してきたことによるのだろう。デジタルの進歩を認めるオーディオ・マニアからのコメントとしてご覧いただきたい。(インタビュー・文/近藤正義)

―プレイリストは聴いていただけましたか?

聴いたよ!「Islet Beauty」なんて、レコーディング現場のサウンドが蘇るという感じだったね。スタジオで聴いていた音を思い出すよ。楽器が鳴っている感じというのかな‥。 それぞれの楽器が持つ特性、立体感がしっかりと再現されている。「MEMORIES OF ALICE」はアナログ方式の最高峰の録音で、当然録れた音は素晴らしい。しかも、自分はその当事者だったからその場で鳴っていた音、録音された音を知っているわけ。だから、ハイレゾになることで逆に何か不自然な色付けをされてしまうのではないかと心配したんだけど、その点も大丈夫だった。

Islet Beauty
Islet Beauty
WONDERFUL DAYS
T-SQUARE SUPER BAND

mora qualitasで聴く

MEMORIES OF ALICE
MEMORIES OF ALICE
脚線美の誘惑
THE SQUARE

mora qualitasで聴く

―このプレイリスト以外の曲も聴かれたそうですね。

今、ドラルド・フェイゲンの『ナイト・フライ』やアース・ウインド&ファイアーの『太陽神』を聴いていたところ。アナログ時代にレコードで聴いて親しんできた音楽がハイレゾになった場合、どう変わるんだろう?って思ってね。あの頃に流行っていた、僕たちプレイヤー/音楽家にとってバイブルみたいなアルバム。当時のNY風のデッドな録音だよね。

The Nightfly
The Nightfly
ドナルド・フェイゲン

mora qualitasで聴く

All 'N All
All 'N All
アース・ウィンド&ファイアー

mora qualitasで聴く

―聴き慣れているアルバムだけに、違いがあればすぐに気付くでしょうね。それで、如何でしたか?

まるで違う。まず、音の飛び出し方が全然違うんだよ。本当にそこに演奏家がいて、そこで楽器が鳴っているように感じる。良い再生装置で聴けば音像の定位もより素晴らしくなる、そんな音だね。

―レコーディングの現場に携わってきたプレイヤーとして感じる、音の違いもあるのでしょうね。

俺たちはアナログ・レコーディングの時代に最高峰のスタジオでレコーディングさせてもらって、最高のマスタリングをしてもらうという経験をしてきた。そうやってスタジオで勝負しながら1曲を仕上げ、1枚のアルバムを作ってきた。それだけに録音の機材や方法にこだわることももちろんだけど、それ以前に我々プレイヤーは自分の楽器の調整だったり出音だったり、いろんなことにこだわって音楽を作っている。そこには、単純にオーディオ的にハイ・ファイであることだけでなくて、楽器の存在感を捉えた音になっているのかどうか、ということも含まれてくる。僕らみたいなソリスト/フロントに立つ者にとっては、単にレンジが広くてSN比が優れた音が良い音なのではなく、音に芯があって豊かに響く音が良い音なんだよ。そこに音楽のマジックというか、人を感動させる要素が潜んでいるはずなんだ。俺たちはこれだけこだわっているんだから、そこをしっかり聴け!というつもりはないけど、出来れば分かってもらいたい。そういう違いをストレートに聴いてほしいね。

―スタジオの音そのままを再生出来るハイレゾが普及すれば、作り手としての意識も変わってくるのでしょうか?

サックスという楽器で例えるなら、瞬発的な音の立ち上がりや、音が衰減して完全に消えるまでがしっかり聴こえる。そういうレベルでリスナーに届けることができるのなら、作る側としてもストレスがなくなる。じつはスタジオでは高価な大きいスピーカーで聴いた後に、家庭用の小さなスピーカーで鳴らして確認したりするんだよ。せっかくいい音で作ってあるのに、わざわざ劣る環境でどのように聴こえるのか確認するんだ。考えてみれば妙なことやってるよね(笑)。場合によっては、その結果微調整を加える作業が必要になることもある。でもスタジオ内で録った音がそのまま再現されるのなら、我々は余計なことを考えないで良い音で演奏することだけに集中出来るんじゃないかな?

―ハイレゾで配信されるということは音楽の在り方を変えるのかもしれませんね

ハイレゾにするだけで、機材を選ばずともとりあえず違いは分かるはず。リスニング環境の末端がどうであれ、元にこれだけのスペックがあれば伝わるんだよ。これはデジタル時代ならではの話。アナログ時代はどうしてもアウト・ボードに頼らざるをえなかったからね。こういうハイスペックな音を気軽に聴けるようになるということは、これが当たり前になるということ。それによって音楽の水準が上がることは確かだね。しかも配信によって、より多くのリスナーが良い音を体験できるようになる。そんなに凄い装置でなくても良い音を実感できるようにもなり、もちろんさらにオーディオ的にこだわれば、もっと良い音で聴ける余地も残っている。やはり、音楽とオーディオはセットだと思うんだ。MP3で聴いても、良い音楽であればそれでも良さは充分に伝わってくるだろう。でも、再生装置にこだわってより良い音を探すのがオーディオの楽しみなんだ。昔は “月刊ステレオ” とか毎月買って読みながら自分が聴きたい音をどうやって組み立てようかといろいろと考えたものなんだよ。次はあのスピーカーに替えてこのレコードを聴いてみよう、とかね。何かを変えたら、あ、また音が変わった!とか、自分なりの方向性を持って音作りを楽しむのも楽しいじゃない(笑)

―基礎的な部分のグレードが上がったことで、その後のいろんな箇所でのストレスがなくなるかもしれませんね。

もう、これがデジタルにおける基本だという覚悟を決めた方がいいと思う。これをそれまでのデジタル技術の試行錯誤における変化の一つと捉えるべきではない。そう考えるのは勿体無いよ。最初はデジタル技術も実験の繰り返しだったんだけど、今のデジタルはやっと使えるようになってきたんじゃないかな。デジタルと音楽の関係も、ここ数年で急激にレベル・アップしてきたからね。容量もCPUのスピードも上がって、以前のパソコンじゃまかないきれないことも出来るようになった。もはや、デジタルは耳に痛い、アナログの音は優しい、というレベルの話ではない。それに、金額的に相当違うのならリスナーも考えちゃうだろうけど、この価格設定なら気軽に楽しめそうだね。ある時に技術の進歩があり、その後に価格面が抑えられて普及していく。まさに、mora qualitas(モーラクオリタス)とは、そういうものだと思うよ。

▶mora qualitasではT-SQUARE楽曲を高音質でお楽しみいただけます。

T-SQUARE
T-SQUARE

mora qualitasで聴く

過去のストーリー

“秋に聴きたい”おすすめの音楽は?
オーディオ関連で“買ってよかった”ひと品は?
今週の人気投稿まとめ 2021/09/21
mora qualitas story公式
mora qualitas story公式

mora qualitas storyの公式アカウントです。お知らせだけでなく、皆さまに楽しんでもらえる様々な企画や特集も発信していきます。高音質ストリーミングサービス“mora qualitas”をお楽しみください。https://mora-qualitas.com/ Twitterはこちら https://twitter.com/moraqualitas_JP

1件
 のコメント
oz

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です